紫禁城への行き方

178エーカーの広さを誇る紫禁城（現在は故宮博物院）は、皇帝のみが自由に出入りできる「禁断の地」とされていました。官吏、皇族、その他の賓客が訪問を希望する場合は、皇帝本人の許可のみが必要であり、他の者は一切許可してはならないとされていました。この規則は、明・清朝時代に故宮に居住した24人の皇帝の治世中に施行され、その伝統は1420年に始まりました。

古代中国の天文学者たちは、天の中心に北極星と呼ばれる紫色の星が見えると信じていたと言われています。そのため、地球の中心にあることの象徴として、中国の皇帝は天の星との関係を示すために紫宮に住まなければなりませんでした。

推定8,700の部屋を有する紫禁城は、高さ10メートルの四つの壁に囲まれ、長方形を成しています。これらの壁にはすべて門が設置されており、不法侵入や敵の攻撃を防いでいます。最後の中国皇帝が故宮に居住したのは1924年のことでした。それまで、中国軍団の最高位官僚の暮らしぶりを記憶に留めるため、大規模な改修工事が行われています。

中国を訪れたら、紫禁城で時間を過ごさなければ不完全です。王室の色を象徴する鮮やかな色彩を見れば、間違いなく誰の一日も明るくなるでしょう。